そろそろ冬支度を、、、昨年の滑りを見て思ったこと
まず良い点は肩の術後明けで、慎重で丁寧に滑れていること。この時は未だ滑走禁止期間で「トーサイドで絶対に転べない、コケたら再手術」ということが頭の中をグルグルと回っていた。雪質とスロープをよく見て、凄く集中していた気がする。トーサイドの後半に蹴って仕上げるクセ(蹴ると右肩が上がる)も、肩が上がらない(上げられない)ので少ない。ゲート主体のプレイヤーは、ターンを蹴って仕上げる(ターンを殺す)クセを持っている人が多い。僕も過去にそうやっていたし、今もその名残がある。蹴って仕上げることは決して悪いことではないが、そこで一度失速するのでターン後半の伸びは少なくなる。「ゲートは落下する速度を競うものではなく、ターンスピードを競うもの」ということを教わってから意識が変わり、ターンを繋げ高いラインで滑る練習に傾注した。そうなると基本のターンは深回り&カービングに依存し、その結果フリーカーヴをしているようなスタイルが形成された。急斜面&硬い雪では落下に頼った方が速いし、それだけだと緩斜面ではタイムが出ない。ようするに僕の滑り方は緩斜~中斜面向きな滑り。アルペンスノーボードでスライドするとバランスを崩すし、急斜面でノーズを下に向けっぱなしにするのは恐い...、これが弱点。
悪い点は、そもそも使っている道具がフリーカーブ主体の自分に合っていない。足がたくさんあるALLFLEX系のプレートでディープカーブをするとターン弧がデカくなり、ターンの伸びが弱くなる。しかし、浅いターンで減速感があったのは新感覚。ターン前半で方向を決めて後は乗り込むシンプルな滑り方が間違えなく向いている。そして2017年から使い始めたイエローブーツ、凄く乗りやすいので今も使っているが、ヒールサイドとトーサイドでのエッジプレッシャーに大きな差異がある。左右を同じ感覚で滑るとヒールサイドだけ雪煙が多く上がる。これはブーツシェルのカカトが強いということ(トーサイドがしなやかということでもある)。UPZではその逆(バックサイドでアッパーが開き強く押せない)なことがあったが、現行モデルで解消されている。
スノーボードは道具に依存するスポーツ、今年はブーツとプレートのセッティングについてよく考えたい。
新しい道具を使ったから知ることが出来たので、決して損をしたワケではない。むしろプラスになった。そして、今時の道具を使った方が速く安定して滑ることもわかった。でも、トキめくものがないんだよなぁ...。
一昨年のレースで心を打たれたモノ、やっぱりそうか...そうだよなぁ。